2011.11.20 Sunday
スポンサーサイト
一定期間更新がないため広告を表示しています
| - | | - | - |
SELECTED ENTRIES
RECENT COMMENTS
RECENT TRACKBACK
CATEGORIES
ARCHIVES
PROFILE
OTHERS
|
|
最近こんな映画を観ました。忘れないように映画は記録しておきたいものだよ。
2011.11.20 Sunday
ブラック・スワン
個人的にはナタリー・ポートマン観たさに借りただけ、という一品なのですが、なかなかに面白かったです。彼女のビルドアップぶりやバレエのシーンなども迫力があって◯。サイコサスペンスチックな作りで不気味な部分もありますが、最後はきちんと破綻しない作りになっており、クライマックスのステージの盛り上がりと躍動感は素晴らしい。 ナタリー・ポートマンって、こういう真面目で優等生、ちょっと神経質っていう役どころのイメージがすごくぴたりとはまるよね。個人的な感想ですけど。そういう意味でもいい映画でした。 以前「リトル・ダンサー」を観たときは少年がバレエに見せる”踊りたい!”という情熱が前面に出ていて嬉しくなった。本作では、現場でバレエを極めようとする彼女の”孤独な辛さ”が痛いほど伝わってきた。今「パリ・オペラ座の全て」を観たら、もっと深く感動できるんじゃないかなーと感じたり。
2011.11.20 Sunday
エグザム
というわけでエグザム。「SAW」以来定着した感のある、低予算監禁サスペンスもの。内容が試験ということもあって血なまぐさいシーンも無く、観ている自分も安心して謎解きに参加できる。そのぶん緊張感やハラハラする感じが弱いのだけど...。 会社の業務も、仕事内容も、観客にはわからない。もちろん役者も有名どころがいないので誰が主役で、誰がヒールなのか見えてこない。無機質な部屋は時代感覚さえも包み隠し、現代なのか近未来なのか、観ている我々の想像をぐるぐるとかき立てる。参加者達は最初は協力しながら進めつつも、互いの思惑や事情が交錯し、徐々にこの会社の業務と映画の中の世界設定が見えてくる。最後に残るのは誰か、結局何が答えだったのかは皆さんも実際に観てほしいなと思う。 それにしても一番存在感を発揮していたのは最後の最後まで無表情を貫き通した試験管の男。彼ももっと黒幕的に絡んでくれたら面白かったのにね。 2011.10.10 Monday
容疑者Xの献身
そんなわけで、TVドラマ「ガリレオ」の映画化。原作を忠実に再現しており、評判はなかなか良いみたい。堤真一さんの抑えた演技が天才数学者の雰囲気をうまく伝えています。だからこそ最後に泣き崩れる彼の姿に思わず涙。2時間もののサスペンスドラマとしては、本当に傑作だと思います。 でも、TV版のガリレオを見ていた側としては、やっぱり最後の最後で湯川教授の「わかったぞ!」的なあの”数式をところかまわず書きなぐり、早口でトリックをまくしたてる”というカタルシスなシーンが見たかった。重厚な人間ドラマを描くことには成功しているのだけど、ガリレオならではの盛り上がりも欲しいわけ。わがままだけど。そういう部分を切り離して観れるのならば、とてもよくできた映画だということは言えます。お勧めもできます。でもさ、やっぱり物足りないよ! 2011.09.27 Tuesday
インセプション
人の心の中や夢の中の世界へ侵入する、という映画は今までにも数多くありましたよね。アニメだと「パプリカ」、「ザ・セル」とかね。大ヒットした「マトリックス」も意識の中の世界がテーマになっています。その人の心の状態でグニャグニャに変わっていってしまう夢や心の中を扱う以上、CGの技術が上がれば上がるほど理想とする世界観に近づけるわけで、本作も圧倒的な幻想的映像のオンパレードとなっております。 アクションとしても秀逸なのは夢のなかのルールがきちんとしていることで、例えば「夢のなかでは上の階層の夢(もしくは現実)よりも20倍速く時間が進む」「夢のかなにいるかどうかを判断する”トーテム”というアイテム」などなど。また、夢のなかで更に夢を見させ、その夢で更に夢を...という多重階層による世界が同時に進行し、全ての階層の夢で戦いがリアルタイムに行われるために、終盤の場面では本当にハラハラしてしまいます。夢の世界にきっちりとルールを設定し、その上で多重階層の夢を設計したことで夢という曖昧な世界をきちんと描いているわけですね。 で、ここからはネタバレ。気をつけてね。あまりに夢の階層が深くなってしまうと、目覚めた自分が今夢の中なのか現実なのかわからなくなってしまうため、自分だけにわかる”トーテム”というアイテムを使うわけですが、映画の最後はトーテムの動きが最後まで描かれず、「あれ?これって現実?それとも...?」というあやふやなままエンディングを迎えてしまいます。もやもやする描き方は好きではありませんが、「これは夢なんだろうか、現実なんだろうか?じゃあ、あなたはどうなの?今、この世界は現実なの?本当に?」って何だか問いかけられているみたい。考えだすとぐるぐるまわって出て来れなくなる、そんな嫌な余韻まで味わせてもらいました。面白いよ。 2011.09.27 Tuesday
月に囚われた男
というわけで、ここ10年くらいはSF映画といえば派手なCGとアクション性ばかりが取り沙汰される中、70年代SF映画の臭いを感じさせる良質なアイデア一発系作品となっております。 サムが事故を起こした後、後半のストーリーはネタバレで全てが台無しになってしまうので書くことはできませんが、たった一人月に暮らす男の孤独さ、置かれた状況の非情さなどがヒリヒリと伝わってくる感じがいいです。唯一の相棒はガーティというロボットなのですが、下手に二足歩行の人間風ではなく、天井に設置されたレールからぶら下がってガチャガチャ移動してくる無骨な感じがかえってユニークです。その無機質なロボットがたまに人間臭いセリフを吐いたりするのがうれしいわけです。何て言うのかしら、2001年宇宙の旅のHALっぽいんだよね。絶対インスパイアしてると思う。 といったわけで壮大さや派手さはありませんが、SF映画としてはちょっと良い拾いものをしたな、と思える作品。 2011.09.27 Tuesday
蜘蛛男の復讐
最高。ええ、B級映画としてですけどね。物語前半はまんま映画「スパイダーマン」を超低予算で作ってみました的ぐだぐだストーリーで特に見るべきところはないです。面白いのはやはり後半。クモの体液により怪力を得た主人公だったのですが、その体の変異は止まらず、逆にどんどんグロテスクなクモっぽい感じへと変わっていってしまうのですね。映像的には「本当に2001年の映画なのか?」とパッケージを確認したくなるほどショボい特撮映像(カベを登るシーンでカメラを横にして撮ってみたりね)ではありますが、ありがちヒーロー物には絶対にさせないところに好感が持てます。 B級映画好きなら要チェックな逸品と言えましょう。そうでない人は時間をどぶに捨てる覚悟で御覧くださいませ。ええ、勧めません。絶対に。 2010.10.10 Sunday
第9地区
映画、特にSF映画はやっぱりアイデア一発勝負だよね。今回の第9地区を見て本当にそう思う。もしもエイリアンが難民としてやって来たら。スラム化した小汚い居住区に押し込められたエイリアン達とその周辺に住む人間とはどういう関係になっていくのか。誰も想像しなかった映像を見せてくれました。もちろん窮地に追い込まれた主人公と仲間を思うエイリアンの友情みたいなところも描いて、気持ちの良いエンディングまで一気に引っ張ってくれます。 現時点では今年一番のお気に入り映画です。あの「エビ」と呼ばれる気持ち悪いエイリアン達になぜか感情移入してしまうから不思議。 エンディングの余韻を楽しみたいから下手に続編とかは作らないでほしいな。 2010.10.10 Sunday
ヒットマン
軽い気持ちで楽しむ映画。銃撃シーンはスタイリッシュだし、ヒロインは超絶美人じゃない所が逆にちょっとエロくて良いです。暗殺者エージェントのトップがはめられて逆に組織から狙われる身になり、逃亡しつつ逆に組織のボスを追い詰めていく...ってすごいありがちなストーリーではありますが、わかってて楽しむ分にはむしろ良し。面白かったですよ。 おれもハゲてきたらスキンヘッドにして、黒いスーツに真っ赤なネクタイで歩きたいと思います。 2010.10.10 Sunday
ノーカントリー
金を持って逃げたモスを追いかける猟奇的犯罪者のシガー。この人の不気味さを堪能するだけで十分元のとれる映画です。エンディングも唐突だし、深読みすると何がいいたいのかさっぱりわかりませんが、「ビッグ・リボウスキ」や「オー・ブラザー!」のコーエン兄弟が監督と聞けば、雰囲気を楽しめればそれでいいんだよなと納得。 投げっぱなしのエンディングを観る人の受け止め方にゆだねればいい、と捉えるか、エンターテイメントとして成立していないと捉えるかはその人によりますが、私は「まあそういう監督だし仕方ないか」と半ばあきらめ。でもそういう監督に振り回されて観るのも楽しいです。 2010.09.03 Friday
レスラー
あまりの激痛に自分で痛み止めを何本も刺し、プロテインで体をつくり、寝られないとドラッグに頼る。楽しいプロレスの裏には命を削り取るような過酷なせめぎ合いがあって、たいした報酬でもないのにその世界から抜けられない。そんな不器用な男達の生き様をミッキー・ロークが熱演しました。 昔トップを取って名声を欲しいままにしたレスラー・ランディの今の姿はそのままミッキー・ロークの人生とオーバーラップ。やっぱりこれ以上の適役はいなかったでしょうね。 リングで負うキズよりも外の現実の方が痛いというランディの台詞にはなんだか涙が止まらなかった。そんな彼にまっとうに生きろなんて誰が言えるだろう。自分の誇れるものは何かな、そうついつい問いかけてしまう危うい映画です。最高。 |